「この記事の目的」
サイズ選びのポイントについては、以下の記事をご覧ください。
7 SUMMITS HIMALAYAN PARKA GTX 商品概要について
『7 Summits 』 Limited Collection(七大陸最高峰)という限定コレクションが2019年12月に販売されました。その限定アイテムのの中の1つになります。
商品概要を説明いたします。
こちらのジャケットは、海外アイテムになりますので、「サイズ感が大きめ」です。また、メンズアイテムで一番小さいサイズでもかなり大きいので、日本人女性で着用するのは難しいかもしれません。(海外では長身女性が着用していました)
定価は、「82,500円」です。通常の国内アイテムの「ヒマラヤンパーカ」は定価が「90,200円」なので、それよりは安いです。
デザインがかなりかっこよく、機能性も抜群に高いアイテムになります。
また、限定アイテムになるので、街中で人と被りにくいダウンジャケットと言えます。
個人的に非常にオススメなアイテムなので、是非、最後まで記事を読んでください。
7 SUMMITS HIMALAYAN PARKA GTX 商品レビュー
全体の写真
実際のブラックとイエローの写真になります。刺繍・ワッペンが多いのが良いです。
イエローはヌプシジャケットのイエローよりも、かなり発色の良いカラーとなっています。
デザインの1番の特徴は、胸のワッペン(七大陸最高峰)と肘あたりのワッペンです。後ほど、詳しく解説しますが、ワッペンのデザインを変更できます。これがかっこいいです。
⑴全体像(表)
イエローの方が、切り返しがありわかりやすいので、イエローを使用して解説します。
「フード・袖など含め」全てにおいて、ダウンがパンパンに入っています。
デザインでは、袖先部分と肩部分が「ブラック」になっているのが特徴です。生地は、ブラック部分はより丈夫な作りになっています。この記事の特徴で詳しく紹介しています。
よく擦れる部分がブラックになっています。ちなみに、肩部分はリュックを背負うと擦れるためです。
左右には、フラップ式のポケット(ファスナー有り)があります。フラップ式とは、開口部(ファスナー)を覆う構造を指します。
ポケットの中は、フリース生地などはなく、普通のナイロン素材です。フリース生地だと、より良かったと思います。
以下の写真は、左右のポケットのアップ
また、真ん中に、ファスナー付きのポケットが左右についています。思っているより、ポケットは大きく、色々なものを収納できます。また、止水ジップではありませんので、注意して下さい。
ちなみに、バルトロライトジャケットの同じ位置にあるポケットは、止水ファスナーなので、水の侵入を防ぎます。ここも、止水ファスナーであれば、尚良かったと思います。
以下の写真は、左右胸ポケット(ファスナー付き)のアップ
襟元には、テープバックル(カチッとするやつ)がついています。向かって左側のみ。
⑵全体像(裏)
裏側も表側と同様に、肘・肩部分がブラックになっています。後ろは、裾部分もブラックです。
フードの後ろ部分には、ドローコードがついており、フードの大きさを調整することができます。
⑶全体像(中)
左側のみ(向かって右側)、ファスナー付きの胸ポケットがあります。それ以外、ポケットはありません。アンタークティカパーカと同様に、極寒地での着用が想定されて作られているため、内側のポケットは少ないです。理由は、通常、極寒地ではファスナーを締めて着るからです。そのため、上記でも説明しましたが、外側のポケットが充実しています。
ポケットの中は、そこまで大きくはないです。スマートフォンなどは普通に入ります。
7Summits(七大陸最高峰)の名前が記載されたワッペンがついています。細部まで、拘って作られているのが、わかります。
⑷フロントファスナー
フロントファスナーの特徴は、「ダブルフラップ」・「ダブルジッパー」なっていることです。
ダブルフラップになっており、マジックテープでフラップを固定することができます。
ダブルフラップのため、「外からの風を防ぎ」、より保温することができます。
以下の写真左:ファスナーを開けた状態
以下の写真右:ファスナーは開けずに、フラップのみを広げた状態
以下の写真左:フラップにも、多くのダウンが詰まっておりパンパンなのがわかると思います。
以下の写真右:ダブルファスナー
全体像は以上になります。次は特徴を紹介していきます。
特徴①軽く・非常に暖かい
ダウンジャケットのため、当たり前ですが、本当に軽くて暖かいです。
中綿の内訳「ダウン90%・その他の羽毛10%」です。
中綿のダウンは、「800フィルパワーのグースダウン」が入っています。また、ダウン自体に撥水加工が施されているため、より高い保温性があり、高品質ダウンと言えます。
ちなみに、国内ヌプシジャケットの中綿ダウンは、「600フィルパワー」です。
フィルパワーとは?
羽毛1オンス(28.4g)のダウンをシリンダー内に入れ、一定荷重を掛けた時の膨らみ度合いを立法インチ(2.54cm立法)で示します。
800フィルパワーとは、1オンスの羽毛が800立方インチの体積に膨らんでいることになります。
フィルパワーの数値が大きいほど空気を多く含んでおり、大量に含まれる空気の断熱効果によって保温性に優れ、暖かく良質なダウンといえます。
一般的に、500フィルパワー以下は低品質ダウンであり、600~700フィルパワーが良質ダウン、700フィルパワー以上は高品質ダウンといわれています。(デサントHP引用)
特徴②ゴアテックスインフィニウム
表地の表側には「GORE-TEX infinitum WINDSTOPPER Insulated Shell」が使用されています。
マウンテンダウンやマウンテンライトジャケットの「GORE-TEX」とは、性能が異なるため、注意して下さい。
「GORE-TEX」と違い、防水性はないため、「雨の日は、極力使用を控える方が良い」です。
理由は、ダウンは濡れてしまうと、保温性が落ちてしまいます。また、天然のダウンを使用しているため、濡れてしまうと、臭くなる可能性がありますので、注意して下さい。
また、上記でも書きましたが、ダウン自体にも撥水加工がされているので、雪程度であれば問題はないと言えます。
ジャケットの正面胸あたりに、大きな刺繍があり、デザイン的にもかっこいいです。
特徴③ePTFE
表地の裏側は、「GORE-TEX infinitum WINDSTOPPER」が使用されていますが、内側は「ePTFE」というナイロンが使用されています。こちらも、「GORE-TEX」同様に、日本ゴア社の商品になります。ちなみに、形状を変える事ができ、ギターの弦などにも使用されています。
特徴④マジックテープやドローコードでサイズ調整可能
ジャストサイズに着ている方であれば、問題ないかと思いますが、少し大きく感じる方は、袖が長かったり、裾あたりが広がりすぎて、見た目が変になることもあります。
しかし、こちらのジャケットは、「ある程度調整できるようになっています」ので、その辺りを紹介したいと思います。
身幅が元々、かなり大きめなので、ある程度絞り、調整できるのは嬉しいですね。
⑴袖のマジックテープ
両袖の先端に、マジックテープがついており、締める事で「袖丈を調整」し、袖が落ちてこないようにできます。
また、左の袖の先に「800」の刺繍があります。上記でも書きましたが、ダウンの800フィルパワーのことを指します。海外のノースフェイスアイテムでは、フィルパワーを示す刺繍があるのは一般的です。
ちなみに、国内ノースフェイスも昔は表記がありましたが、近年のアイテムでは一切ないですね。
⑵裾のドローコード
裾のドローコードは、裾に2箇所ついており、「身幅を調整すること」ができます。ボアっとした広がりをある程度抑える事ができます。また、ドローコードを締める事で、下からの風を防ぐ事ができます。
特徴⑤ダウン襟
通常のダウンジャケットでは、ついていない事が多いですが、バルトロライトジャケットには、「ダウンの詰まった襟」がついています。非常に暖かいです。
これがある事で、ネックウォーマーやマフラーは一切不要です。
元々、こちらのジャケットは極寒地での着用が想定されているので、当たり前と言えば当たり前の性能ですね。
特徴⑥ワッペンの付け替え
別のワッペンが付属しており、付け替えることができます。胸部分と肘部分の「7Sumimit」のワッペンを変更でき、デザインの雰囲気を変えることができます。マジックテープ式になっていて、取り外しを行います。
写真左:通常のデザイン
写真右:ワッペンを取り替えた場合
ワッペンを取り替えることのできるアイテム自体珍しいので、面白い機能だと思います。
⑦生地の厚み
「表地の黄色い部分」と「黒い部分」では、生地の厚みが異なります。
「表地の黄色い部分」の生地の厚みは、「30デニール」です。デニールとは、生地の厚さのことで、30デニールは薄いです。そのため、破れやすく、ファスナーに引っかけやすいため、注意してください。
「黒い部分」(肩・腕下部・裾後ろ)などの磨耗しやすい箇所は「140デニール」であり、かなり強度が高い生地が使用されています。実際触ると、生地の厚みが全然異なります。
全て140デニールの生地にすると、丈夫になる分、ゴワゴワして動きづらくなるため、磨耗しやすい部分のみ丈夫にし、他の部分は生地を薄くすることで、軽量化かつ動きやすいジャケットにしているのだと思います。
⑧リブ袖
袖先の内側には、リブが設計されており、よりフィットします。
これにより、「外からの冷気を防ぎ・中の暖かい空気を逃げないよう」にしています。
また、親指を通すことができ、手袋代わりに使用することもできます。
アンタークティカバーサロフトジャケットの袖と同じ機能です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
以上が「7 SUMMITS HIMALAYAN PARKA GTX ヒマラヤンパーカ ゴアテックス」の商品レビューになります。保温力はかなりあり、街着では間違いなくオーバースペックアイテムです。
デザインもかなりカッコよく、高スペックで最高のダウンジャケットです。しかし、人によっては、オーバースペック過ぎて、使用しない可能性もあるため、購入前にどのシーンで使用するか想定した上で、購入することをオススメいたします。
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