「この記事の目的」
1992 Nuptse Jacket 説明
今回、海外ヌプシジャケットの商品レビューをする型は、「1992 Nuptse Jacket(Leopard Yellow Genesis Print)」になります。
価格は、輸入する国によっても異なりますが、関税・国際送料込みで「35000円前後が多い」です。そのため、国内ヌプシジャケットとほとんど値段差はありません。
まずは、全体の写真をご覧ください。
全体(表)肩に、定番のブランドの刺繍がないのが特徴です。
全体(裏)裏には、定番の刺繍があります。
1992年にヌプシジャケット が初めて発売されました。こちらの型は、当時のヌプシジャケットをサンプリングしたものになります。
尚、国内のヌプシジャケットの元になっている型は「1996 Nuptse Jacket」になります。
そのため、刺繍の位置やワッペンの有無の違いなど、見た目の違いがあります。その辺りは、あらかじめご了承ください。
海外ヌプシと国内ヌプシの「10個」の違い
海外のヌプシジャケットと国内のヌプシジャケットでは、「10個」違いがありますので、1つづつ丁寧に解説していきたいと思います。
その①カラーバリエーション
国内のヌプシジャケットは、「ブラック・レッド・グリーン・イエロー・ブルー・迷彩など」といった定番のカラーバリエーションしかありません。
しかし、海外のヌプシジャケットは、今回紹介している「レオパードカラー」や「ブリティッシュカーキ」や「ローズレッド」などと、国内ヌプシでは展開していない、カラーバリエーションが非常にたくさんあります。
海外カラーを選ぶ事で、街中で人と被る可能性が低くなります。
以下は「1996 Nuptese Jacket」です。
その②刺繍・ワッペン
1992ヌプシジャケットに関していえば、上記の全体の写真でもあげましたが、前面の肩に定番の刺繍はありません。
その代わりに、左肩にワッペンがあります。見た目での、1番の違いはこの点になります。
「Supremeコラボについているワッペン」に近いです。
その③ダウンの質
国内ヌプシジャケットに使用されているダウンは「600fil」に対して、海外ヌプシジャケットのダウンは「700fil」になります。数値が高いほど、暖かく品質の良いダウンと言われていますので、ダウンの質では海外ヌプシジャケットの方が上です。
また、中綿に関しても。海外ヌプシは「ダウン100%」に対して、国内ヌプシは「ダウン80%・フェザー20%」となっています。
左袖の袖口に、700という刺繍が入っているのも、海外ヌプシジャケットの特徴です。袖口にもしっかりとマジックテープがあるため、調整可能です。
filとは、フィルパワーの略称です。フィルパワーとは、「羽毛のかさ高性を現す単位」を指します。
羽毛1オンス(28.4g)のダウンをシリンダー内に入れ、一定荷重を掛けた時の膨らみ度合いを立法インチ(2.54cm立法)で示します。
800フィルパワーとは、1オンスの羽毛が800立方インチの体積に膨らんでいることになります。
フィルパワーの数値が大きいほど空気を多く含んでおり、大量に含まれる空気の断熱効果によって保温性に優れ、暖かく良質なダウンといえます。
一般的に、500フィルパワー以下は低品質ダウンであり、600~700フィルパワーが良質ダウン、700フィルパワー以上は高品質ダウンといわれています。(デサントHP引用)
その④サイズ感
サイズ感が、海外と国内とでは異なります。
国内公式サイトの採寸が公表されていますが、具体的に、どのような測り方をしているか不明です。
そのため、私が「国内ヌプシジャケット」と「海外ヌプシジャケット」を同じ測り方で、平置き採寸いたしましたので、参考にしてください。
○国内ヌプシジャケット(Lサイズ)
肩幅:47cm 身幅:56cm 着丈(襟上から)71cm 袖丈:64cm 袖の太さ(付け根)22cm
○海外ヌプシジャケット(1992)(Mサイズ)
肩幅:50cm 身幅:60cm 着丈(襟上から)75cm 袖丈:66cm 袖の太さ(付け根)26cm
国内Lサイズと海外Mサイズとでは、海外Mサイズの方が大きいです。この大きさは国内XLサイズに匹敵します。そのため、サイズを選ぶ際は、「1サイズ〜2サイズ」下げることをオススメします。
全体的に、海外ヌプシは、「身幅が大きい・袖が太い」です。
このサイズ感が、ストリート感を醸し出し、非常に格好良いと個人的には思っています。
以下の写真をご覧ください。身幅が大きく、袖が太いのがわかると思います。しっかりと合わせて、重ねています。
以下の動画は、公式ノースフェイスのヌプシジャケットについての動画です。この動画に出てくるヌプシジャケットは全て海外ヌプシになります。このように、丸みを帯びた大きめのシルエットが良い(先ほどのカニエのような着方)と思う方は、海外ヌプシをオススメいたします。ストリート系のファッションを好まれる方は、間違いなく海外ヌプシの方が、シルエットが格好良いです。
その⑤収納フード
こちらの「1992 Nuptse Jacket」は、襟に収納されているフードはありません。
「1996 Nuptse Jacket」は、国内ヌプシジャケットと同様に収納フードはあります。
その⑥収納性
こちらの「1992 Nuptse Jacket」は、「stow pocket」のような収納できる機能はありません。
「1996 Nuptse Jacket」は、国内ヌプシジャケットと同様に収納機能はあります。
国内ヌプシジャケットは、左胸が収納ポケットになっていますが、海外1996ヌプシは、右ポケットが収納ポケットになっています。
その⑦フロントファスナーの位置
国内ヌプシジャケットは向かって右側にファスナーがついていますが、海外ヌプシジャケットは左側についています。
また、ファスナーについているストラップの形状も異なります。
その⑧ハンドウォーマーの有無
国内ヌプシジャケットの左右のポケットは、フリース生地になっており、ハンドウォーマーとしても優秀です。
しかし、海外ヌプシジャケットは、フリースではなく、ただのナイロン地のため、保温力は劣ります。
その⑨見た目の縫製
ナイロンの生地の厚みは両方とも「50デニール」のため同じです。
1番上のブラックの部分(耐久性加工)の幅は、海外ヌプシの方が大きいです。
わかりにくいですが、国内は「4段」縫い目がありますが、海外(1992)は「5段」あります。また、袖の縫い目の数も異なります。
特に、保温力などは変わりませんが、見た目が若干異なります。
ちなみに、1996ヌプシは、国内と同じ「4段」です。
中の縫製も異なります。海外は6ブロックに分かれています。裾のドローコードは、国内と同じで左右に2つあります。
国内は、縫製4ブロックです。
その⑩胸ポケットの位置
海外の胸ポケットは、縦にファスナーがあります。また、ヌプシジャケットの歴史の説明の書かれたワッペンがあります。
国内の胸ポケットは、横にファスナーがついています。
まとめ
いかがだったでしょうか。国内ヌプシジャケットと海外ヌプシジャケットは、一見同じように見えますが、異なる点がたくさんあります。
どちらにも、それぞれの良さがありますので、お好きなヌプシジャケットを選んでいただければと思います。
国内だけでなく、海外にも視野を広げると、見えてこなかった世界も見えてきます。
海外ヌプシジャケットの購入先についての情報などは、Twitterで発信しておりますので、フォローよろしくお願いします。
【ノースフェイス 海外アイテム】
ドイツのショップ「BSTN」にて、カーキ色のヌプシ マウンテンライトジャケットが販売されています😃
国際送料関税込みで、ヌプシが3.8万円ほど、マウンテンライトジャケットが5万円ほどになると思います😎
人と被らないし、オススメです!https://t.co/9RUA0Zyti2 pic.twitter.com/OBVAO2Bps5— George@FASHION INFORMATIONの中の人 (@fashionnewsryu) September 15, 2019